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実験結果

サーバ/クライアント両システムで記録したサービス利用ログをもとに評価を 行った[9].図15に注目度付加の有用性を示す.(a)は Active Map上に表示されているスポットを注目度の高いものと低いものに分類 したときの割合を示している.注目度が高いと計算されたスポットは全体の 7%であった.

15の(b)はスポット選択回数に占める,高注目度のスポットが 選択された回数の割合に注目したものである.(b-1)が日本人のユーザ,(b-2) が非日本人のユーザに対して統計をとったものである.日本人のユーザに関し ては高注目スポットの選択が,特に最初の選択時に85%と高くなっていること がわかる.すなわち,

ということがわかった.我々の意図した通りに注目度が他人の主観情報を反映 しているとするならば,少なくとも日本人は他人の主観情報を消費行動に使お うとしているといえる.

  
図 15: 注目度の影響

ユーザは会議期間中にも消費活動を行っていたので,「実際に行ったスポット を決定した理由」について質問をした.そのアンケート結果を図16 に示す.結果はA.Naviを有用であったと(別な質問に)答えたユーザと,有用で なかったと答えたユーザに分けてグラフ化した.この結果からも他者のアドバ イスが意思決定に重要であることがわかる.

  
図 16: アンケート結果