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システム概要

  モーバイルインフォサーチ実験システムの構成は, 図7 の通りである.

  
図 2: モーバイルインフォサーチ実験システムの構成

ユーザは,図3のように, WWWブラウザが動き,インターネットへの接続が可能な 携帯パソコンや携帯情報端末(PDA)と PHS を用意する必要がある.

  
図 3: MIS実験システム利用イメージ

ユーザの操作法とシステムの動作シーケンスはおよそ次のようになっている.

  1. ユーザが,携帯パソコンや携帯情報端末(PDA)をインターネットに接続する
  2. ユーザが,WWWブラウザを起動し,実験サイトの検索ページを開く
  3. ユーザが,位置取得用のPHSの電話番号,検索したWWWサイト, 付加する検索条件を入力する
  4. ユーザが,PHSの位置取得のためのユーザIDとパスワードを入力する. これは,他人の位置取得を行えないようにするために,NTTパーソナルの 位置情報センタ側で設定しているものである. MIS実験システム側ではこれを認証に使うことはせず, そのまま位置情報センタに 中継する.なお,このユーザIDとパスワードは,通常,WWWブラウザが 保持するので,WWWブラウザを再起動しない限り,入力するのは一度だけで良い.
  5. MIS実験システムが,位置情報センタに,入力された電話番号のPHSの 位置取得要求を送出する.最新位置が取得できない場合には, 位置履歴要求を送出し,履歴中の最新の位置情報を採用する.
  6. MIS実験システムの位置情報エージェント機能が, 取得した現在地情報を,利用するWWWサイトに合わせて変換する.
  7. MIS実験システムの個人別時空間フィルタリング機能が, ユーザの現在時刻・現在地・ユーザ特性に 応じて,検索条件の自動付加を行う. なお,現在の MIS実験システムでは,本機能は公開準備中である.
  8. MIS実験システムの位置情報エージェント機能が, 変換した位置情報と付加する検索条件を検索式に変換し, リンク先WWWサイトに合わせたURLとして出力する
  9. MIS実験システムが,このURLをLocationヘッダに入れて, WWWブラウザに返送する.
  10. ユーザ側のWWWブラウザが,返送されたLocationヘッダを見て, リンク先WWWサイトの検索ページを呼び出す.
  11. ユーザは,呼び出されたWWWサイトの検索ページを見て,その後の自分の 行動の意志決定を行う.


Nobuyuki Miura
Thu Dec 11 18:26:15 JST 1997